GO TO 歯科医院
3ヶ月に一度、片道1時半をかけて歯科医院でメンテナンスを受けている。
歯並びが悪く虫歯になりやすい歯質の上、治療に高額な費用を要した経験から、この3ヶ月点検を自分に科して久しい。
結婚してからも実家近くの歯科へわざわざ通い続けるのは、定期的に帰る為の口実でもあるが
新しく歯科医院を探す事は面倒…というのが1番の理由だ。美容室と同じ…いやそれ以上に通い慣れている事は重要なのだ。
歯科というのは他の科に比べてハードルが高いと感じる人は多いだろう。過去に経験した痛みと恐怖と不快感のせいである。
しかしながら歯科医院も日進月歩で進歩しているので、案外かつてのイメージを払拭出来るかも知れない。
自分が通う歯科は、院長先生が昔から新しいもの好きで、行く度に技術や設備がアップデートされている。医院の方針としては予防第一。
患者を集めて食育の講義なんかもしている。
なかでも子供のケアは特に篤(あつ)い。
本人の歯を長く維持する為、やたら削ったり抜いたりしない点も有り難い。
難があるとすれば、時間や施術等とにかく無駄が嫌いな性分で容赦が無い。時折奥からスタッフを叱る声も風物詩だ。
当初は怪訝に思っていたこの光景を
"院長先生のお元気な証拠"…と安堵の気持ちに包まれる様になったのはいつからだろう…本当に長い間お世話になってきたのだ。
出来るだけ長く現役でいて欲しいと願う。
健康に気を配って、定期的なメンテナンスをしていても、完璧に予防出来る訳ではない。
このところ免疫力の大切さについては、世間の関心を集め認知されてきた。
生活習慣を見直し、改善に取り組んでいると言う話もよく聞く様になった。自分も出来る限り食べ物や運動に意識を向け、生活の質の変化を実感している。
自分の身体とは一生の付き合いだ。
免疫力が高ければ、ちょっとした不調なら寝て治る事もあるかもしれない。
"寝れば治る"は、かつて一般的だった昭和の家訓だ。
歯に関しては令和になっても通用しない。
免疫力が高かろうが幾ら寝ようが歯は治らない。
放置期間に比例して治療費も時間も上昇する。
その上、消化器官の入り口である歯に不具合があると美味しく食べる事が減り、人生の楽しみが半減してしまう。
全国の歯科医院はコンビニより多いらしい。
GO TOでイートもトラベルも悪くないけど
公的機関が援助してくれたら、歯科の敷居も低くなるのに…。